SDGsとは?意味を簡単に・わかりやすく解説(持続可能な17の目標)

SDGsとは?意味を簡単に・わかりやすく解説(持続可能な17の目標)

 

最近、TVの報道番組や新聞・ネットニュース記事でよく見聞きするようになった「SDGs」という言葉。
「環境問題に代表されるような、様々な社会問題に取り組むこと」というのは何となくわかるけど、「どんな意味なのか?」「なんで今、取り組む必要があるのか?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
最近は、特に環境問題・社会問題への取り組みとして、この言葉を聞く機会が増えたように感じます。
今回の記事ではSDGsの意味を簡単に・わかりやすく解説していきます。

SDGsとは?簡単に・わかりやすく説明すると・・・

世界中の様々な国で環境問題(気候変動)・貧困・紛争・人権問題・新型コロナ等の感染症、多くの課題に直面しています。このままでは安定してこの世界で暮らし続けることが困難になっていくのではないか。そう心配される状況になってきました。
SDGsとは「持続可能な開発目標」。簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のことです。
※「持続可能な」という部分は、「人間の活動が自然環境に悪影響を与えず、その活動を維持できることを意味しています。(改善する動きを)長期間に渡って、実施し続けられる」という意味。
子供向けにもわかりやすく要約すると、このような方針・目標があります。
「貧乏で困ってる人を無くす」:発展途上国への支援等が該当します。
「差別のない社会を作る」:年齢や性別、障害、人種、民族、出自、宗教、経済的地位等で差別をしない社会を実現していく。
「環境を大切にする」:地球環境・自然環境に配慮しながら、国や企業が活動できるようにしていく。

SDGsとは?

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標です。
2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。
2030年を達成年限とし、17の目標と169のターゲットから構成されています。
※2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられました。

広まったキッカケ

2017年に開催された「ダボス会議」。(政治経済のリーダー達が集まる会議)
そこで「SDGsに取り組むことで12兆を超える経済価値と、3億8,000万人に雇用が創出される」と発表されたことで、経済界も「取り組んでいこう」と広まり始めました。

日本政府によるSDGsの取り組み

①実施体制の構築

日本政府は内閣総理大臣を本部長、官房長官及び外務大臣を副本部長、全閣僚を構成員とする「SDGs推進本部」を2016年5月に設置しました。
日本政府は中長期戦略である「SDGs実施指針」を策定。2019年12月に初めて同方針の改定を行っています。
今後の推進体制における日本政府及び各ステークホルダーの役割と連携の必要性について明記しました。
にほん政府の具体的な取組を加速させるため、全省庁による具体的な施策を盛り込んだ「SDGsアクションプラン」を毎年策定し、国内における実施と国際協力の両面でSDGsを推進しています。

②ジャパンSDGsアワード

日本政府は「ジャパンSDGsアワード」を2017年に発足。SDGs達成に資する優れた取組を行っている企業・団体などを表彰してきています。
これはSDGs推進にあたり、取り組みを「見える化」し、より多くの行動を促進する観点から行われています。

③SDGs未来都市

2018年から「SDGs未来都市」を選定しています。これは優れたSDGsの取り組みを提案する都市·地域を選定するものです。
その中で特に先導的な取り組みを行っている企業・団体を「自治体SDGsモデル事業」として選定し、資金面での支援を行っています。

④SDGサミット

ニューヨークの国連本部において、首脳レベルでSDGs達成に向けた機運を高めることを目的とした「SDGサミット」が開催されました。
安倍総理は「SDGs推進本部」の本部長として、次のSDGサミットまでに、民間企業の取組や地方創生の取
組など国内外における取り組みを加速させる決意を表明しています。

⑤SDGsと人間の安全保障

人間の安全保障とは、「人間一人一人を保護するとともに、自ら課題を解決できるよう能力強化を図り、個人が持つ豊かな可能性を実現できる社会づくりを進める」という考え方です。
日本政府は支援を実施し、1999年に「国連人間の安全保障基金」の設立を主導しています。
同基金を通じ99の国・地域で257件のプロジェクトを実施。これまでに日本は累計約4.3億ドルを拠出しています。

 

SDGsで掲げられている17個の目標の詳細

目標1【貧困】

あらゆる場所、あらゆる形態の貧困を終わらせる。

目標2 【飢餓】

飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する。

目標3【保健】

あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

目標4【教育】

全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。

目標5 【ジェンダー】

ジェンダー平等を達成し、全ての女性及び女児のエンパワーメントを行う。「ジェンダー平等」とは、ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平 等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることがで きることを意味しています。 男性と女性は、身体のつくりは違いますが、平 等です。エンパワーメントとは、一人ひとりが本来持っている力を発揮し、自らの意思決定により自発的に行動できるようにすることを意味します。

目標6【水・衛生】

全ての人々の水と衛生の利用可能性と、持続可能な管理を確保する。

目標7 【エネルギー】

全ての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する。

目標8【経済成長と雇用】

包摂的かつ持続可能な経済成長及び全ての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。

目標9【インフラ、産業化、イノベーション】

強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。

目標10【不平等】

国内及び各国家間の不平等を是正する。

目標11【接続可能な都市】

包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。

目標12【接続可能な消費と生産】

持続可能な消費生産形態を確保する。

目標13【気候変動】

気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。

目標14【海洋資源】

持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。

目標15【陸上資源】

陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。

目標16【平和】

持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。

目標17【常套手段】

持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを
活性化する。

 

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