(あなたの理想の家を見つけるためのガイド1)
新築の家を探していますか?それともリフォーム済みのマンションがお好みですか?それとも、投資目的で不動産を購入したいと考えていますか?どのような目的であれ、あなたが探している理想の家には、インナーバルコニーという特徴があるかもしれません。
インナーバルコニーは、マンションや一戸建てなどの2階以上に設けられる屋根付きの空間で、集合住宅はもちろん、一戸建てでも設備として設けるケースが増えています。しかし、その活用法については、多くの人々がまだ理解していないかもしれません。
この記事では、インナーバルコニーのメリットとデメリット、そして後悔しないためのポイントを具体的な活用例とともに詳しくご紹介します。これを読めば、あなたが探している理想の家を見つけるための新たな視点を得ることができるでしょう。
インナーバルコニーとは?
インナーバルコニーとは、建物の2階以上に、内側へ引っ込むような形で設けられる屋根付きの空間です。マンションの2階以上の部屋のほか、一戸建てでも設置されるケースがあります。なお、インナーバルコニーは屋外空間と思われがちですが、建築基準法上では室内に含まれる内部空間とみなされます。
ベランダ、バルコニーとインナーバルコニーの違い
インナーバルコニーについては、ベランダやバルコニーなどと混同して違いがわからない方もいらっしゃると思います。それぞれのスペースの違いを以下表にまとめましたので、インナーバルコニーとの違いを比較してみてください。
ベランダ | インナーバルコニーと同様に屋根付きのスペースですが、ベランダは建物の外に設けられています。 |
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バルコニー | 屋外に出る形で設けられており、インナーバルコニーやベランダと違って屋根のないスペースです。 |
ルーフバルコニー | 2階以上の屋外で下階の屋根部分を利用して作られ、インナーバルコニーとは異なり室外に設けられているスペースです。 |
テラス | 2階以上に設けられるインナーバルコニーとは異なり、1階のリビングなどの部屋前に設けられる屋外スペースです。 |
インナーバルコニーのメリット
インナーバルコニーがあることで得られるメリットは多岐にわたります。以下に主なものをご紹介します。
屋根があるので天候が気にならない:
インナーバルコニーには屋根があるので、多少の雨であれば入り込みにくく、あまり天候が気になりません。例えば洗濯物を干して出かけていた際、いきなり雨が降ってきても慌てずに済むでしょう。ただし、横からの雨などは入り込むこともありますので注意してください。
開放的な空間をつくれる:
屋根がありながら視界が開けているので、見晴らしがよく開放的な空間が作れます。より開放感を高めたいのであれば、壁を低めにするなど工夫するとよいでしょう。また、壁の色を白など明るくするのもおすすめです。
アウトドアリビングを楽しめる:
椅子やテーブルを設置すれば、リビングの延長線としてアウトドアリビングが楽しめます。日中は太陽で明るく心地よい風を感じられますし、夜は静寂に包まれて落ち着いた時間を過ごせるでしょう。
さまざまな活用方法ができる:
インナーバルコニーによって広いスペースが確保できるので、多目的に活用できます。具体的な活用法はのちほど取り上げますが、ご自身の趣味や家族構成などに応じて便利に使えるでしょう。
プライバシーをある程度確保できる:
建物の内側に設けられているため、周囲から見えにくく、ある程度のプライバシーを確保することが可能です。人通りが多い通りに面していたり、隣の家との距離が近くても、普通のバルコニーと比べて気になりにくいでしょう。
インナーバルコニーのデメリット
インナーバルコニーはメリットがある一方、以下のようなデメリットも考えられることに注意しましょう。
固定資産税がかかる:
インナーバルコニーは建物の内部空間とみなされるため、固定資産税が発生します。固定資産税は建物の延べ床面積によって異なるので、広いインナーバルコニーを設けたことで金額が高くなるかもしれません。どの程度の固定資産税が発生するのかは、事前に確認しておきましょう。
設置費用・メンテナンス費用が高くなる可能性がある:
インナーバルコニーの設置には費用がかかるほか、設置後のメンテナンスにもお金がかかり、想定以上のコストとなる可能性も考えられます。メンテナンスは定期的に必要なため、どの程度の費用になるかあらかじめ想定しておきましょう。破損などのトラブルが起きれば、当然ながら修理も必要です。
隣接する部屋が暗くなる:
インナーバルコニーには屋根があり、建物の内側に引っ込むような形で設けられます。そのため、隣接する部屋には太陽光が入りにくく、暗くなるケースも。時間帯や向きによっても日当たりは変わるので、どのタイミングでどの程度の明るさが保てるか事前に想定しておいてください。
間取りが制限される:
インナーバルコニーを設置することで間取りが限定されることも。インナーバルコニーは室内スペースの一部とみなされ、延べ床面積に算入されます。この延べ床面積は容積率にも影響するため、敷地条件に限りがある際には間取りが制限されてしまい、居住スペースが狭くなるかもしれません。
後悔しないためのポイント
近隣の状況を確認:
プライバシーを確保するために、近隣の住宅との距離や窓の位置を確認しましょう。
活用方法を事前に決める:
どのように活用するかを事前に決めておくことで、無駄なスペースにならないようにしましょう。
具体的な活用方法
洗濯物を干す:
屋根があるため、突然の雨でも安心。
ガーデニング:
広いスペースを活かして、植物や野菜を育てることができます。
アウトドアリビング:
テーブルや椅子を置いて、リビングの延長として活用。
まとめ
インナーバルコニーは、プライバシーを確保しながらも多目的に活用できる魅力的な空間です。設置費用やメンテナンス費用を考慮しつつ、どのように活用するかを事前に計画することで、日々の生活がより便利で楽しいものになるでしょう。